『響け！希望のトランペット』2020陸前高田リモート演奏会

今年は新型コロナウイルスの影響で、色々な演奏会が中止になったり、リモート演奏会として動画が公開されたりしています。この演奏会も最初は、５月に岩手県の陸前高田市内で開催される予定でした。それが、一度は10月4日に延期となり、更にリモート演奏会に変更されたものです。

5月から6月にかけて、参加者に楽譜と音源のデータが送られ、各自で演奏動画を撮影し、実行委員会に送りました。それを編集していただき、8月に動画が公開されました。

撮影する時は、クリック音(テンポを刻む音)がついた打ち込み音源を聴きながら演奏しました。普段は周りの演奏を聴いて、それに合わせて吹く習慣が身についているので、全体の感じがわからないのは少し不思議な感覚でした。

それが素晴らしい編集で動画になり、『花は咲く』では歌も入って、震災前や現在の風景も映像で映し出されています。以下のリンクからご覧ください。

(イベントHP)

動画の始めに流れる文章が、全文掲載されています。その更に下に、動画のリンクもあります。

今回の参加は、昨年の参加者に対して実行委員会からお声がけをいただきました。

昨年(2019年)５月、陸前高田の商業施設「アバッセたかた」駐車場で開催された『響け！希望のトランペット』に、私はコルネットで参加しました。ある人に教えてもらったおかげで参加できたので、そのご縁に感謝しています。

その時は、屋外で風が強いにもかかわらず、大勢のお客様が聴いてくださいました。また、地元の方々が当日の昼食(代金は参加者から集金)を作ってくれて、お菓子なども用意してくださいましたし、アバッセ内のお店からも差し入れをいただきました。地元の皆様に暖かく迎えていただいたことが、とても嬉しかったです。

奏者は、首都圏や地元・岩手県内など各地から集まり、前日と当日のリハーサルだけで本番にのぞみました。それでも1つにまとまれるのは、音楽の強みかと思います。

ちなみに昨年も今年も、いわてブリティッシュブラスバンドのメンバーが参加しています。バストランペット奏者は、同団のプリンシパルユーフォニアムだそうです。昨年はAFBのOBにもお会いできました。そんな出会いも、参加して良かったことの1つです。

陸前高田では今、アバッセたかたの海側に、新しい道の駅と、東日本大震災津波伝承館がオープンしています。奇跡の一本松も含めて復興祈念公園が整備されてきているので、折を見てまた訪れたいと思います。

　アートフリーダム・ブラスバンド　矢田幸恵

2019年5月の会場、アバッセたかた駐車場の一角。

本番前で、風が強かったので譜面台を低くしています。

2019年5月、アバッセから道路を渡り、BRTの陸前高田駅から海側を撮りました。

左の建物が旧・道の駅。右の横長の建物が、新しい道の駅と東日本大震災津波伝承館のようです。

2018年9月、奇跡の一本松の近くにあった看板。復興祈念公園のイメージ図。